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- スタイリッシュな細身の床材が内装デザインの次のトレンドをつくる?ワンハーフスレンダー ~雁行タイプ~
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ボード株式会社
空間の印象に大きく影響を与える床材に、デザイナーの選択肢を広げるユニークな商品が、天然木フローリングメーカー「ボード」から新商品が出たということで早速取材に行ってきました。商品名は「ワンハーフスレンダー ~雁行タイプ~」。今回はこの商品の特徴を紹介していきます。
2021.10.07
PRISM取材体験記
ボードで知った、幅狭フローリングが魅了するスタイリッシュな空間デザイン
現在の幅広タイプの時代に55mm幅のインパクト
内装デザインのフローリングのトレンドは、150~200mmの幅広のタイプで約20年位前から続いている感じ。
木目の荒々しさを強調したアンティーク調を感じさせた内装デザインが非常に多く特に最近は200mm幅のフローリングがよく出回っているように感じます。
▲55mm幅の細身なフローリング。とてもスタイリッシュな印象。
そんな中で幅55mmの幅狭フローリングは、とても珍しいと思いました。他のメーカーでは最近見た記憶がありません。
実際敷き詰めた感じは一言で言うとスタイリッシュでとても綺麗な印象です。これからの内装デザインを提案しているように私には思えました。デザイナー必見の逸品です。
ユニットタイプで施工も省力化
▲1列に長さが異なった板が配された5列のユニットタイプ。メジが揃うことなく程よいバラつきが感じられるよう考えられている。
この商品は2枚×5列の合計10枚の板材が1つのユニットになっています。
一枚の板の幅は55mm。1列に長さが異なる板が配されています。まず目を引くのは平行四辺形にずらして配された雁行タイプと呼ばれるユニットの形状でしょう。
▲継ぎ目が階段状の雁行型になっている。
正方形ではなく、階段状になっているため、施工した際に、継ぎ目が横一直線に揃うことなく仕上げることができるよう考えられています。
これは仮置きして継ぎ目を調整しなくて済み程よくバラつき感が出るのでいいのでは。幅の狭い板の場合、一枚一枚を並べていると施工にとても時間がかかりますよね。ユニットタイプなので職人さんの手間も減りそうですね。
バリエーションも豊富で特注も可
▲継ぎ目が階段状の雁行型になっている。
この商品には「ナチュラリー」「ラグジュアリー」「プレミアム」の3つのカテゴリーがあり、樹種や色合いの異なる合計11種類のラインナップが存在します。共通して言えるのは、流行のラスティック(ダメージ加工)な仕上げではなく、すっきりとした表情をしている点です。
節も目立っておらず、細身の板材なのでシンプルかつスタイリッシュな床にしたい時などに適していると思われます。コロナ禍の影響もあり、清潔感を重視する最近の情勢ともマッチしていると言えるのではないでしょうか。ボードでは11種類以外の特注品にも対応しているそうです。
土足の店舗はもちろん床暖の住宅にも
▲天然木2mm単板使用。土足の環境でも問題なく使える。 床暖房にも対応。SIAA抗ウイルスマークを取得し抗ウイルス仕様にはオプションで対応している。
商品断面を見ると、合板の上に天然木厚単板が貼られています。厚さは12mmでボードの独自の製造技術により、熱に強い構造となっており、住宅の床暖房にも対応しているとのこと。
また、天然木厚単板の厚みが2.0mmもあるので土足の環境にも適応します。加えて、表面の塗装は耐摩耗性能に優れたものが採用されており、長く美しく使える商品に仕上がっているそうです。またSIAA抗ウイルスマークを取得し抗ウイルス仕様にもオプションで対応しているようです。
デザイナーと一緒になって考えるメーカーの姿勢
内装デザインは次々と多様化しており、デザイナーに対するお客様からの期待度はどんどんと上がっています。そんな中で登場した今回の商品は、「デザインを考える方々のブレイクスルーを手助けしたい」とのボードの思いから生まれたそうです。
オーダーメイドを受け付けている点からも「より良い床を一緒に考えていきましょう」というボードの姿勢を感じます。商品のサンプル帳があるようなので気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。